「理由はいいから、とにかくすぐに脳外科に行って!」
私がアクロメガリーだとわかるきっかけになったのは、10年ぶりに会った親戚のこの一言でした。
アクロメガリーの主症状は、特徴的な顔つきの変化や手足の肥厚、関節の痛み、頭痛、視力低下、視野の欠損などと言われています。私の場合、視力低下や視野欠損、頭痛といった自覚症状は全くありませんでした。
「そういえば、何年か前から指輪が取れなくなったなぁ・・・」
「足のサイズが大きくなって、数年前の靴が入らない・・・」
今振り返ってみれば、これはまさにアクロメガリー特有の症状です。
ただ、私は単なる太りすぎだと思っていました。
「減量すれば何とかなるかな・・・
35を過ぎるとなかなか体重が落ちないんだね・・・」ぐらいの意識しかありませんでした。
顔つきの変化にいたっては、全く気がつきませんでした。
前述の親戚は現役のナース。
私の顔を見て、一瞬でピンと来たそうです。
このとき、2015年12月。
折悪しく、専門職大学院を修了するため、論文執筆が山場に差し掛かっていた頃だったので、実際に病院を受診したのは年が明けた2016年2月までずれ込むのでした。