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アクロメガリーとのお付き合い

アクロメガリー(先端巨大症)と診断された40男のブログ。病気とのお付き合いや日常生活をリアルタイムで発信します。

アクロメガリーと脳腫瘍その2 161228

アクロメガリー

今日は仕事納めでした。
午前中は学習会、午後は教室を片付けてから年休をとり、銀行やら郵便局やらを回って帰ってきました。
さて、脳腫瘍についての2回目は原発性脳腫瘍です。

原発性脳腫瘍は、脳そのものから発生する腫瘍と、脳を包む膜や脳神経、下垂体などから発生し脳を圧迫するように発育する腫瘍とにさらに大きく分けられています。

1.神経膠腫(しんけいこうしゅ)・・・悪性

神経膠腫原発性脳腫瘍の約30%を占めます。腫瘍を構成する細胞の形態から、星細胞腫(せいさいぼうしゅ)、上衣腫(じょういしゅ)、髄芽腫(ずいがしゅ)などに分類されます。
一般に、この腫瘍は周囲の脳にしみ込むように広がっていき、正常脳との境界が不鮮明で、手術で全部摘出することは困難です。
そのため、通常は再発を予防する目的で手術後の放射線治療や化学療法などが必要となります。 
神経膠腫原発性脳腫瘍の中でも発生頻度が最も多い腫瘍です。
神経膠腫の中で最も多いのは星細胞腫で、その悪性度によって大きく4段階(グレード1~4)に分けられます。
最も悪性度の低いグレード1は、小児の小脳に発生する星細胞腫で、この腫瘍だけはあまり周囲の脳に浸潤しないので、手術のみで治癒することが期待できます。
グレード2以上は手術だけでは再発することが多く、手術後に放射線治療や抗がん剤による化学療法が行われます。
特にグレード4は、脳腫瘍の中でも最も悪性度の高い腫瘍のひとつで、膠芽腫(こうがしゅ)と呼ばれています。
膠芽腫は、現在なお治療が困難な疾患であり、手術だけでは大半が数カ月以内に再発するため、術後の放射線治療や化学療法は必須です。

神経膠腫予後はグレードによって異なります。
比較的おとなしいタイプのグレード2の星細胞腫であれば5年生存率は60~70%ですが、最も悪性のグレード4では10%以下です。

私がオペ入院をしていたとき、同室の患者さんがこの病気と戦っていました。
開頭手術のあとに、放射線治療を受けていました。
おそらく手術の後遺症なのでしょうが、言葉がなかなか出てこないという話もしていたのが印象に残っています。

2.髄膜腫(ずいまくしゅ)・・・基本的に良性
髄膜腫は脳の外側、頭蓋骨の裏側にある硬膜(クモ膜という記載もあり)という膜から発生する腫瘍です。
つまり脳そのものから生じる腫瘍ではなく、脳の外側に発生して脳を外側から圧迫するできものです。
髄膜腫の約95%は良性のもので、増殖するスピードはゆっくりで、「がん」のように別の部分に転移することはありません。
しかし、まれに急速に大きくなるものも存在します。
これらは悪性髄膜腫といわれ、転移することもあります。
髄膜腫の治療の基本は手術です。
再発を防ぐためには腫瘍だけでなく、その周囲の硬膜をできるだけ広く切除する必要があります。
腫瘍は顕微鏡を用いて摘出します。
腫瘍を摘出した後は通常、人工硬膜をあてがいます。
骨の裏側には腫瘍が浸潤していることも多いのでその部分を削り取って、骨を元の位置に戻したり、最初に切り取った骨は戻さずに人工骨やチタンプレートなどで置き換えたりすることもあります。
腫瘍の場所によっては硬膜を摘出することができなかったり、腫瘍が脳と強く癒着していて腫瘍の一部を残さざるを得なかったりすることもあります。
この場合は、放射線療法を行います。
放射線療法には大きく分けて2種類あり、一日あたり少しずつの放射線量を数週間かけて照射する方法と定位的放射線療法(ガンマナイフなど)といって一度に大量の放射線量を腫瘍に絞って照射する方法があります。

髄膜腫は基本的に良性の腫瘍です。
10年後の再発率は、腫瘍を全摘出できて、硬膜や骨の処理ができた場合が数%といわれていますが、腫瘍が全摘出できなかったり硬膜や骨の処理ができない場合には半数近くの症例で再発するといわれています。

 

 

今日はここまで。
次回は下垂体腫瘍について書きます。

【参考にしたサイト】

ganjoho.jp

脳神経外科疾患情報ページ Neuroinfo Japan:ホーム

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