アクロメガリー患者が受ける検査③ 3者負荷試験 170115
今日も日本海側を中心にかなりの積雪があったようですね。
東北地方では2m以上になったとか・・・
早く落ち着いてほしいところです。
私が受けた検査の3回目は、3者負荷試験というものです。
【3者負荷試験とはどんな検査か】
この検査は下垂体の機能が正常かどうか(特に、低下していないかどうか)を調べる検査です。
「3者」と言うだけあって、3種類のホルモンを注射し、その変化を測定します。
注射するホルモンは
・GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)負荷
・TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)負荷
・インスリン負荷
の3種類です。
GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)というのは、FSH(卵巣刺激ホルモン)やLH(黄体化ホルモン)を分泌させるホルモンのことです。
性腺刺激ホルモン放出ホルモンとも言います。
両者とも、性ホルモンの分泌と密接に関わっています。
TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)は以前出てきましたね。
体の成長や新陳代謝と関係が深い甲状腺ホルモンの分泌をコントロールするホルモンでした。
インスリンは血糖値を下げるホルモンです。
GH(成長ホルモン)やACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の分泌と密接な関係があります。
負荷試験で体内に注射される3種類のホルモンは、それぞれ別のホルモンの分泌を刺激します。
刺激される対象のホルモンがきちんと分泌されれば、下垂体の機能が正常だと判定できるわけです。
【アクロメガリー患者が3者負荷試験をする理由】
前回と同様ですが、下垂体手術(もしくは放射線治療など)をしたあとの後遺症としての下垂体前葉機能低下症が起きていないかを調べる必要があるからです。
【3者負荷試験の方法】
朝は絶食し、薬剤投与前に採血をします。
その後、3種類のホルモンを注射します。
この検査では、副作用が出ることが多いです。
具体的には吐き気や体の火照り、頻脈などです。
私も注射直後に吐き気が襲ってきましたが、すぐに治まりました。
その後は15分、30分、60分、90分、120分後に採血を行い、各種ホルモンの量を測定します。
【おまけの一言はこちらから!】