インスリン負荷と糖尿病のリスク 170202
75gOGTTの結果に必ず付いてくるインスリン負荷の評価。
これって一体何を表しているのか調べてみました。
まず、インスリンの役割について確認。
インスリンはすい臓から出る体内ホルモンの一つで、血糖値を下げる働きをするほぼ唯一のホルモンです。
インスリンは、すい臓のランゲルハンス島という組織にあるβ細胞でつくられています。
食事によって血糖値が上がると、すい臓のβ細胞がこの動きをすばやくキャッチして、すぐにインスリンを分泌します。
ところが、何らかの原因でインスリンの効きが悪くなったり、インスリンの分泌が少なかったりすると、血糖値の下がりが悪くなるわけです。
血糖値が高い状態が長い間続くと、血管がもろくなったり、それに伴い、栄養の供給が不十分になることで全身の臓器に障害が起こったりします。
これが糖尿病です。
インスリン負荷というのは、インスリン抵抗性のあるなしを評価する検査です。
OGTTをすることで、インスリン分泌指数とHOMA-Rというインスリン分泌に関する評価をすることができます。
インスリン分泌指数
これは、インスリンをどのくらい出すことができるかを表すものです。
OGTTでは検査開始時にブドウ糖を摂取します。
ブドウ糖を摂取することで、通常ならインスリンがすぐに分泌されます。
しかし、糖尿病の患者は血糖値の上昇に比べてインスリン値の上昇が低いという特徴があります。
インスリン分泌指数は、血中インスリン値(30分値ー0分値)/血糖値(30分値ー0分値)という式で表すことができます。
インスリン分泌指数が0.4以下だと、糖尿病のリスクが非常に高いといわれています。
HOMA-R
これはインスリンの働き具合(インスリン抵抗性)を表します。
HOMA-Rは、インスリン値(0分値)×空腹時血糖値(0分値)/405という式で表すことができます。
HOMA-Rが1.73以上の場合、インスリン抵抗性があると判断されます。
つまり、インスリンの効きが悪いということになります。
明日は実際に私のOGTTの結果を使って、インスリン分泌指数とHOMA-Rを出してみようと思います。
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