心の整理がつかない 170804
今、この瞬間も心を落ち着かせようと精一杯戦いながらキーボードに向かっています。
初任校以来、20年近くお世話になってきた先生が亡くなったという知らせが届きました。
数年前にスキルス性の胃がんを患い、手術と抗がん剤でがんと戦ってきた方でした。
6月末に電話をしたとき「俺、今調子が悪くて入院してるんだよね...」と言っていたのが最後の会話になってしまいました。
いつも飄々としていた人が弱音を吐くとは思えず、相当状態が悪いのだなと思いつつ、一ヶ月が過ぎました。
たまたま彼が勤務する学校の教頭先生とお会いすることができたので、病状について聞いたところ、緩和ケア病棟に移ったという話を聞き、状態を案じていたところに飛び込んだ訃報でした。
初任者の頃、とんでもなく授業がヘタだった私を見るに見かねて、色々なことを教えてくれたのが彼でした。
以来約20年。
学校が変わってからは年に1度会うか会わないかになってしまいましたが、彼の授業論は年を追うごとに深く鋭く、いつも自分にたくさんの示唆を与えてくれました。
アクロメガリーで下垂体の腫瘍を取るとき、彼の方がとても深刻な状態だったにもかかわらず、「これで腫瘍仲間だな!」と明るく話していたことを思い出します。
最後に会ったのは去年の秋。
とある学習会の前日でした。
ほとんど話をすることができませんでしたが、お互い痩せたことや髪の毛がかなり抜けてしまったことを冗談交じりに話していたことは記憶に残っています。
私が体調を崩してしまい、結果的に翌日の学習会に参加できなかったことが今となっては痛恨の極みです。
K先生、今までありがとうございました。
相変わらず授業はヘタですが、今までやってこれたのも先生のおかげです。
今のところこれからのことは全く考えられませんが、はやく整理して動き出そうと思います。