尿崩症について 170117
北海道の多くの小学校は今日が始業式でした。
私のクラスは無事全員が事故も怪我もなく揃ったので一安心でした。
下垂体腫瘍の手術後に起こる後遺症の一つに、尿崩症というものがあります。
私も手術後に悩まされました。
平たく言えば、大量に尿が排出される症状のことです。
通常の排尿量は、1日に1.2リットルから1.5リットルと言われています。
しかし、尿崩症になると、多いときには8リットルから12リットルの尿が出ることもあります。
私は最大で5リットルくらいでした。
尿カテーテルをつないでいたので、尿が出る感覚はありませんでしたが、あっという間に尿がたまっていく様子を見て、驚いたことを思い出します。
この尿崩症もホルモンバランスの崩れから起こります。
下垂体からバソプレッシンというホルモンが出ています。
これは抗利尿ホルモンとも呼ばれます。
尿の出を抑える働きをするホルモンです。
下垂体腫瘍の手術を通じて、下垂体自体がどうしても傷ついてしまいます。
その結果、バソプレッシンの出が悪くなることで、尿を抑制することができなくなり、大量に尿が出てしまうのです。
私は当初、トイレに行く回数が増えるくらいの意識しかありませんでしたが、尿崩症の状態が続くと、さらに大変なことにつながっていきます。
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